2012年4月29日日曜日

予言の部屋


地球の変化の時期に、いったい何が起こるのか?私の予言は、夢とヴィジョンにもとづいている。世界のあるところでは、巨大な地震や火山の爆発が起こるだろう。だが、私は地球の極移動が起こるとは思っていない。大陸が裂けてしまうようなことも起らないと思っている。

至る所で私が見るヴィジョンは、大気の温室効果によって引き起こされる沿岸部の多くの洪水である。激しいハリケーンや嵐が世界中の沿岸部や内陸部を襲うだろう。気候の変化も激しくなるだろう。沿岸地域のいくつかは、大津波によって破壊的な打撃を受けるだろう。その地域は完全に水没してしまうのだ。世界的に影響を与える砂漠化も進むだろう。

また、殺虫剤の使い過ぎで、虫を常食としていた自然の捕食� ��物を全滅させてしまい、そのために虫が異常発生し多くの被害を引き起こすだろう。世界の多くの場所で化学工場などの事故による産業汚染が、水、空気、土をさらに汚染していくだろう。そして、治療法のまったくわからないエイズ以上の病気が発生する。

事態がいよいよ深刻となったとき、大都市にいるほとんどの人は、そこから20マイル(約32キロ)も離れることができなくなるだろう。都市の問題のひとつは、さまざまなサービスネットワークの崩壊である。主要な都市では、すべてのことを他人やサービス会社に頼っている。電気、天然ガス、ガソリン、公共の交通、ゴミの収集、下水設備、そして、最も重要な食料と水もである。すべての食物は、大都市にトラックと鉄道で運び込まれていることを忘れてはいけな� ��。だから、もし、それらの輸送が止まってしまったら、あなたたちは食べるものがなくなるのだ。また、都市にサービスを供給している人たちは、会社が賃金を支払わなければ働かなくなることも忘れてはならない。

都市は、まさな死の罠となるのだ。生き残るためには、少なくとも都市から30マイル(約48キロ)は離れなければならないだろう。あなたは、たっぷりの水と木や石炭のような天然の燃料の供給をしてくれるところを見つけておく必要がある。その場所が、他の天然資源も見つかるところだとさらにいい。もし、後ろに大きなダムがあるのなら、その近くの谷を選んではいけない。地震は数分でダムを破壊させ大きなダメージを引き起こす。沿岸部や低地では、嵐と津波のために洪水に見舞われるだろう。温暖化� ��象を引き起こしている汚染の増大によって、多くの人が予想するよりもずっと激しい洪水がやってくる。

これまで私は、地球の変化の到来を教える実に多くの夢を何回も見てきた。私は都市が現在の形態をとどめることができなくなる姿を見た。変化の最中、もっとも危険な場所は、核や化学プラントを持つ都市近辺だろう。しかも主要都市はあらゆるサービス系統の麻痺を経験するだろう。夢の中で私は見たのだ。道路にあふれたゴミの山、嵐や地震などで電力供給システム、壊れた水道管、そして、システムの完全な破壊によるガソリンの欠乏した都市の姿を。
また、私は大都市での人種暴動の予知夢も見た。政府に給料を払う金がなくなると、警官は市民を守るためのものでなくなった。それどころか、ある夢の中で、警� �が自らを『銃の兄弟』と呼び、徒党を組んでいた。彼らは、銃を使ってあらゆるものを奪っていたのだった。

サビ病に冒される麦の夢も見た。キャンディのような錆の塊ができる重い病気で農作物を駄目にしてしまう。そこには、カラスやコンドルのような大きな黒い鳥が待ち構えていた。彼らは食べ物がなくなると、人間の屍をついばんでいた。

1980年代初期に、私は2000年までに大型の地震が旧ソ連を襲うと告げている。1980年代の後半、これらの地震が起り始めた。また、1978年に見た、夢の中のイランの地図の話もよく語った。夢の中で地図からイランという文字が消えてしまったのだ。スピリットは、その夢はイランがいずれ隣国や地震によって破壊されてしまうという意味だと教えてくれた。その� ��壊は実際に始まっている。

変化かが強まると、地震や火山の噴火、その他の地球の動きに関係することもすべて強まってくる。1988年のある24時間には、日本が1万7000回の小さな地震に襲われた。だが、これらは小さな地震にすぎない。大きな地震はもう少し後にやってくる。
マダガスカル沖で起きた地震は、ある場所の海底を750メートルも持ち上げ、またある場所を450メートルも下げた。地球が振動し始めるとき、巨大なエネルギーが動く。私は都市のビルの下の地面がすべて液化して、水のように動く地震を予知している。それは液化現象と呼ばれる、ほんとうに恐ろしいものだ。ビルが、数秒のうちに沈んでしまうものだ。
地震が起きる前に予言できる人を知っているだろうか?私は、地震を予知 出来る親戚を紹介したい。ゴキブリは、地震が起きる前に円を描いてぐるぐると回る。ナマズは、まったく動かないで、じっとし続ける。また、ぎざぎざの葉をもつフィロデンドロンは、大地震の前にはらはらと落葉する。こけらは、警告信号であり、自然界の出来事のほんの数例である。
中国では、1976年の大地震で80万人が死んだ。その数年後にまた大きな地震があった。だが、人々は二度目の地震に備えていたので、多くの命が助かった。彼らは、最初の地震の前に動物たちが落ち着きがなくなったのに気づいていた。それで、また動物たちがそわそわしだしたとき、次の地震を察知したのである。
カルフォルニアの人々は、このことを知ると、動物園に地震探知器を備え付けた。大学の教授よりは、動物の方が地震が 来ることをよく知っているのかもしれないと考え始めたのだ。動物は、そういうものに対する直感を持っている。彼らは直感によって大きな変動が起る前に、人々に警告することができる。ただし、人々が聞こうとするならばの話だが。

2012年4月28日土曜日

○第16回(平成20年度) やさしいバイオテクノロジー/ウェブリブログ


教科書 「第2章 2-2 植物のバイオテクノロジー」
 遺伝子組換え食品

遺伝子組換え植物の作り方
 アグロバクテリウム法の基礎
 虫こぶとアグロバクテリウム 植物の癌
 TiプラスミドベクターとヘルパーTiベクター

GFPを使った組換えDNA実験
 (本年度のノーベル化学賞の対象)
 Bio-Rad社のバイオテクノロジー教育キットの紹介
 Kit 1 pGLOバクテリア遺伝子組換えキット
 pGLO:GFP遺伝子と選択マーカーとしてアンピシリン耐性遺伝子が組み込まれたプラスミド
 GFP:Green Fluorescent Protein:緑色蛍光タンパク質
 広島大学の光るカエル
 光るメダカ

組換えDNA実験総まとめ
 植物:アグロバクテリウム法
 動物:ベクターとしてウイルスを使う方法
 大腸菌:プラスミドベクターを使う方法
それぞれの特徴と問題点

2012年4月26日木曜日

MAPKカスケード


MAPK(mitogen-actiated protein kinase)はリン酸化酵素の一つで、特定のタンパク質をリン酸化して活性化させますが、自分の活性化に自身のリン酸化が必要なため、 MAPKK(MAPK kinase)がMAPKをリン酸化することが必要です。

さらに、MAPKKはMAPKKKによって、MAPKKKはMAPKKKKによってリン酸化されることで活性化されます(Kがたくさん続くのでKKKは3Kのように略されることあり)。

MAPKは何も刺激がない状態では細胞質に存在し、刺激があるとMAPKKとの結合がはずれて核内へと進入しますが、これには核外移行シグナル(NES)が大きくかかわっています。 MAPKKがNESを持っているために、結合している状態では核内に移行できません。

このようなMAPKカスケードはMAPKの種類によって経路が大きく4つあります。

一つは、Rasの下流で起こる古典的MAPK経路と呼ばれるもので、Raf-1がMAP3Kとして働きMAP2KであるMEK1/2をリン酸化して、ERK1/2が活性化するルートです。 この経路は増殖因子の刺激で通るルートでAP-1の構成因子:c-fosやアラキドン酸カスケードを進行させるcPLA2(ホスホリパーゼA2)を作るのに必須の経路です。

二つめは、TNFαやIL-1がTRAF2を介してMEKK1(MAP3K)→MKK4/7(MAP2K)→JNK1/2/3/SAPK(MAPK)と進んで、AP-1の構成因子:c-junを作るルートです。

三つめは、ストレスから活性化される経路で、TNFRやIL-1RからTRAF2→ASK1(MAP3K)、またはFasやTGF-βからDAXX→ASK1と進んでp38α/β/γ/δが活性化されるルートです。

2012年4月25日水曜日

サンゴ礁の環境(オニヒトデとサンゴ)


サンゴ礁の環境(オニヒトデとサンゴ)


サンゴ礁の環境 (オニヒトデとサンゴ)

◎ 「サンゴやサンゴ礁を守るため」という目的でオニヒトデの駆除、退治が各地で行われています。
  さて、本当にオニヒトデを退治(殺す)というのは正しい行為しょうか?

これらの内容は、"海洋や自然環境、鯨類やサンゴをはじめとするたくさんの生きもの
から教わったことをまとめています。

 以前、私もオニヒトデは悪者でサンゴの敵だと思い、捕獲していたことがありました。
そして、多くの人にもそのように説明したことがありました。
しかし、長い間サンゴやサンゴ礁を見ていると、海のいろいろなことを教えられ、見えてきました。

 サンゴを食い尽くすような大量発生状態ではない、普段の健康なサンゴ礁にはポツリポツ� �と一定間隔でオニヒトデを
見掛けます。
このようなオニヒトデはサンゴ礁でいったいどんな役割を担っているのだろう。
その答えを求めながらサンゴを食べている魚、棘皮動物、貝類などの仲間を観察していた時に、ハッと、その答えが
見えました。

普段、サンゴ礁に点在して生息しているオニヒトデは、環境の悪化や変化に弱く、同時に成長が早いサンゴを
部分的に点々と食べている(主に群体すべてを食べ尽くしていない)のが見掛けられていました。
しかし、同種で同じようにサンゴを食べて生きているマンジュウヒトデは移動した跡が1本の白い道筋となり、無秩序なく
サンゴを食べた跡がクッキリと残っていました。
オニヒトデとマンジュウヒトデ、この違いは何を意味するのか。

また、オ� ��ヒトデを含め、一部の生物は、なぜある一時期だけ大量発生しなければならないか。。

そして、サンゴ礁の絶妙な自然によるバランスのとりかた。サンゴの強かさ、魚類よりも優れた環境適応力を見て感じ、
オニヒトデによる食害は自然界では必要なものの1つであるということを教えられました。

それとともに、様々なサンゴ礁域を泳いでいると、島々の沿岸域は私たちが想像する以上に陸からの影響を受けている
ことも教えられました。
その地域の陸域からもたらされる栄養(有機物)、毒物、また特に多くの船が集まるところについては、船底塗料など
船からまき散らされている毒物等についても考えなければならない主要な問題です。

さて、サンゴやオニヒトデについては、まだまだ沢山の疑問が出て� ��ます。
では、これから私なりに説明させていただきます。

その後、まず偏見を捨ててあなたの目や持っているすべての感覚を使って確かめて下さい。
ほんとうにサンゴ礁や自然を守るためにはどうしたらいいのか。。。
私たちは、海や自然とのつきあい方をこれからどうするべきなのかを。。。

ここに記載する内容は、私がサンゴやオニヒトデ、鯨類、海洋、自然環境から教えられたとこを記載しているものです。
 サンゴやサンゴ礁の減少、オニヒトデの増加等の海洋環境の変化に大きく影響を与えている原因はなにか。
 「私たち人間が引き起こしている海洋への環境汚染問題」について考え、今、何をすべきなのかを一緒に考え、
 それを提言しようとしていま� ��。

・オニヒトデやサンゴ礁の生物以外にも、船底塗料・除草剤などの農薬や有機物、家庭で使う洗剤や除菌剤などにも
 目を向けて下さい。
 小さな動物や植物は、我々の想像以上にそれらに対して大きなダメージを受け続けています。
 人間活動の影響をあまり受けていない場所と影響を受け続けているサンゴ礁の違いを見てみれば一目瞭然でしょう。

・また、1998年に沖縄のサンゴ礁は80-90%白化現象を起こし、そのほとんどが一旦死滅、または死んだようにました。
 その後、数年でそのサンゴが完全に回復したといえる地域と、いまだにまったく回復せず、回復の見込みがない場所の
 違いを知ることがとても重要なことだと思いいます。
 その内容から、オニヒトデやサンゴの大規模な白� ��現象からサンゴを守る方法がきっと見えてくることでしょう。


近年、大規模に起きているサンゴ白化現象やオニヒトデの異常な増加。
それらが周辺海域で起きているにも関わらず、まったく起きていない、影響を受けていない海域があるとのことです。
なぜ、そこでは起きないのか?
また、どんなところで次々とオニヒトデが増加し、サンゴの様々な病気を含めサンゴ礁の環境悪化が起きているのか。
その謎を解き明かすことこそ、すべての生物を守ること、本来の意味での地球環境を守ることにつながるでしょう。


◎サンゴとサンゴ礁

Q:サンゴってなに?
サンゴ虫と呼ばれる小さな虫の仲間で、動物です。海水中に溶け込んだ炭酸カルシウム(石灰)を体の周りにくっつけて、
家(骨格)を作っています。
その家から手を伸ばしてプランクトンなどを捕まえて食べています。
サンゴ礁の浜では、たくさん打ち上げられたサンゴの骨格があるので観察してみて下さい。よく見ると穴がいっぱい。
その穴の中の1つ1つにサンゴ虫が住んでいたのです。
クラゲ、イソギンチャクと同じ刺胞動物(しほうどうぶつ)という動物の仲間で、毒を持つ刺胞細胞を触手にたくさん持って
います。
それを海水中に伸ばし、プランクトンやゴカイなどを補食しています。
また、体の中に褐虫藻(かっちゅそう)� �いう小さな生物がすんでいて、その微生物からも栄養をもらっています。


Q:サンゴとサンゴ礁って どうちがうの?

サンゴは小さな虫、動物の仲間のこと。(上記の説明)
サンゴ礁は、サンゴが生育する場所や地形のこと。
(サンゴの仲間にはサンゴ礁を作らないサンゴもいます。また、深い海やサンゴ礁ではない場所に住むサンゴもいます。
ネックレスやブローチに使われている宝飾サンゴは深海に生きるサンゴの仲間です)

Q:サンゴ礁はどのようにしてできるの?
サンゴ礁は、長い年月をかけサンゴなどが生育(生死)を繰り返し、その積み重なりで成長してできあがっていきます。
造礁サンゴの仲間と石灰藻類(せっかいそうるい)が主にサンゴ礁を造っています。

Q:サンゴはどのようにして増えてるの?
仲間を広範囲に広げる� ��法として、サンゴは産卵と呼ばれているように、初夏から夏にかけ、主に精子と卵子の入った
カプセルを海水中に放出する「放精放卵」という増殖方法をとっています。
また、大きくなる方法として、サンゴ(虫)は分裂(ぶんれつ)、または出芽(しゅつが)という方法で、自らのコピーを増やして
いき、大きくなることもできます。

2012年4月23日月曜日

暑さ、寒さにうまく順応するために|高齢者の体温|体温と生活リズム|テルモ体温研究所


高齢者に起こりやすい熱中症や低体温症を防ぐ対策方法をご紹介します。

監修:入來 正躬(山梨大学名誉教授)

高齢になると、気温の状態を正確に判断しにくくなる。

季節によって快適に感じる温度が異なる

若い人は、暑い季節でも寒い季節でも快適に感じる温度はほぼ一定です。しかし高齢者が感じる快適温は、暑い季節は高め、寒い季節は低めになる傾向がみられます。
高齢者は、暑さ、寒さを感じる能力が低下しており、また体温を調節するからだの反応が充分でない傾向があるため、熱中症や、からだが冷えきってしまう低体温症にかかりやすくなります。

2012年4月22日日曜日

周期的に天気が変化するようになり、いよいよ春へ|ペンギンおやじのお天気ブログ


三連休を直撃している寒波も、やっと終わりが見えてきました。2/14(月)の午前中から夜にかけて日本の南岸を通過する低気圧によって、もうひと雪(雨)あった後、天気は周期的に変わるようになります。これまでの、南岸低気圧→冬型気圧配置というパターンから、南岸低気圧→移動性高気圧というパターンに移行していきます。もちろん、南岸低気圧通過後は一時的に冬型気圧配置になりますが、これまでと違って段々と冬型気圧配置が長続きしないようになってきます。

2012年4月20日金曜日

全世界のお手本、キューバの防災対策 | 大切なものを大切に☆彡


前回記事でも触れたように、キューバは巨大ハリケーンの通り道であって、日本で言えばさしづめ、本土上陸する前に沖縄方面を襲うような感じの地域であり、それにもかかわらずハリケーンによる死傷者がほとんど出ないというのはあ、それだけ優れた防災対策を採っているからに他なりません。

今回は具体的にその内容をお伝えしたいと思います。

ただそういうのは、接近まで時間のかかるハリケーンだからできることであって地震では使えないと言う人も少なくないかと思うけど、わたいは決してそうは思いません。

現に同じハリケーンが、米国に達した時には甚大な人的被害を出してしまった例も少なくないということもあるけど、何より政府や関連機関の心構えが根本的� �日本とはまるで違ってるということにあると思います。

その一例として、コチラに、気象庁発表のデータでも、今回の東日本地震発生(3/11)の2日前には歴然とした異変(兆候)が見られていたといったことも書かれています。
そして、こないだっからわたい自身も試しに書いてきている大地震予測でも、今のところ大きな地震に直面してないだけであって、中型程度の地震にはそれなりの感触を感じており、気象庁他専門家であれば、専門知識も豊富だし、より詳しいデータも入手できるはずなので、百パーセント確実でないにせよ、かなりの高確率で地震発生の時と場所、規模を予測できてるはずと確信しています。
(おそらくは、いろんな事情から故意に被害が大きくなることを望んで意図的に国民に隠してるものと、わたいは思っています)

そっちはまた別の話になってくるので、ここではこれ以上書かず、本題に移ります。

キューバ事情に詳しいコチラの記事より(各リンクをクリックすれば、著者書籍の詳細に書かれたページがpdfで開きます)、

2012年4月19日木曜日

「医療の犯罪」より検証する動物実験を基礎とする医学の科学性について考える


ーーーーーーーーー以下本文よりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  ある時代に普通の人々がごく当たり前だと信じていたこと、それが後の時代になって、なぜ人々がこんなばかげた考えを信じていたのか今では想像もできない、ということがよくあるものだ。
         
 − ジョン・スチュアート‥

ハンス・リユーシュ

序 章
  誤りをいつまでも正そうとしない科学者の強迫観念について

 過去一世紀半もの間、著名な科学者、医師、生理学者および医療研究者はもちろん、多くの尊敬すべき市民たちが、医学知識を得る手段としての動物実験が、いかに無益であり、また、その動物実験によって得られた誤った考え方が、いかに人間の健� ��に悪影響を及ばすかを、繰り返し訴えてきた。にもかかわらず、政治、公衆衛生、教育、メディアそして動物愛護の各分野で「重きをなす人々」、それから当然のように、これらの人々に影響されている一般の人々は、動物実験を断念することは不可能である、と思い続けてきた。
 これは一体どう説明したらよいのだろうか。この現象には多くの理由がある。以下、それを様々な角度から検討してみよう。

ーーーーーーーーーーー以上引用終わりーーーーーーーーーーーーーーーーー

「なぜ、こんな馬鹿げたことを長い間信じてきたんだろう。」

思わずこんな言葉を吐くというような事があるというのがこの世の常なのかも知れませんが、それが、「医学」とか「医療」の世界においてこのようなことが発見されたと きに、人々は「驚き」という単純な精神的反応だけでは収まりがつかない複雑な心境になるのではないでしょうか。
ある者は唖然としてしまい、思考を停止し、言葉も失い、ある者は腹の底から怒りがこみ上げてしまうとかで、現代の医学関係者にその矛先を向けたり、ある者は、なぜこの様に吾々人類が長い間に簡単に騙されて続けて来てしまったのかを深く知ろうとする者・・・・・

そんな衝撃を十分に与えてくれるのが本書の内容であると思います。
それも素人の証言などでなく、それがすべて医学の専門家たちの語った言葉であり、今より相当前の年代であったということです。
 しかも、その証言が多数ありながらも医療の改革はまったくと言ってよいほど「成されていなかった」という事実なのです。
この� ��は、「人は真実からというよりも、他の理由で動いている」と分かるものでした。それで「医療の犯罪」という題名が納得できました。もちろん、それが「医師の犯罪」と勘違いしてはいけないのです。
特定の医師たちだけにその全責任を負わせる事は間違いです。この医療の関わって来た人は広い範囲からいうと、歴史的時間とともにみると「全人類」が加担者です。
せまい意味で考えると特定の団体、職業にされ、彼らのみ「犯罪者」とされて終わりますが、これでは医療の真の改革は出来ないと思います。
ひとりひとりが医学という学問を見直し、医療という実践の場において正しく行なう環境を創る道に参加すること以外、健康世界は出来上がらないものと思います。

その基礎となる動物実験の誤りを正しく認識� ��るためにこの本を推薦します。

「医療の犯罪」〜「千人の医師の証言」として、世界の医師の証言を集めたものを読むにつれて、いかに吾々が誤った情報を受け、それを信じて来たのかを悟らされることでしょう。

昔から西洋、東洋において、医学の治療の基本は何と言っても薬剤です。現代ではそれに加えられた補助として、各種の手術や放射線などがあります。
あらゆる治療の基礎研究となっている、ものが「動物実験」であることから、この「動物実験」そのものが人間にとって当てはまらない、言ってみれば「非科学的実験によるものだ」という事実を知ったとき、先に書いたような様々な反応が起こると予想したものです。
ようするに、動物実験の研究結果が人間に適用されるものでは無いということです。これによって、「動物実験によって安全性が確かめられている」ので許可されている多くの「薬剤」そのものが実に怪しくもあり、さらに危険なものとして認識されるのではないでしょうか。

私は今から二十年以上前に、「薬は毒だ」「薬が病気を造り出す」ということを知らされて、医学そのものが危険な病気製造理論になっているのでは?と思い、いてもたってもいられないほどの気持ちがわいたものです。

しかし、そんなことを言えば、ほとんどの人が笑って無視するか、「それはそうだけど、国が認可したものだし、規定通り使えば安全なはずだ」という様に、どうしても受け入れられない説でした。そればかりか、どうも変な宗教を信じてしまって頭がおかしくなってしまったようだ」くらいに思われていました。それから二十年以上も経って、いまだに同じような見方をしていられる人がとても多いと感じています。
 彼らはほとんど医学を信じ切っています。だから「薬が毒であって、毒で病気がなおるのではない、毒が病気を造り出すのだ」という説を説いてもほとんど信じられないので、かえって「迷信邪教の信仰」から来る「非科学的な説」だと批判されてしまうのでした。

そんな彼らはいつも「医学は科学だ」という言葉を最後に放つ切り札なのですが、その「科学」と言われる医学の基本が動物実験から成り立っていることを知っているのでしょうか。
そして、この動物実験を「科学」の切り札としている「医学信仰者」たちの思惑を根底から砕いてしまう真実をこの本によって明らかにしてくれたのです。
しかも、そ の証言者こそ「科学」側にある「医学関係者側」の医師たちなのです。

二,三年前でしょうか、私はこの本の抜粋をまとめようと思っていたのですが、どうも気が乗らない状態で、しばらく放って置いたのですが、今回思い出しまして、せっかくだから引用するという形でまとめてみることにしました。

「もういまさら遅い」という感じもするのですが、もしかしたら役に立つこともあるかもしれないと思いまして、残しておくことで私の自己満足の形です。
(遅いというのは、現実としてそんな論をしているほど悠長な時期では無くなって来ているという意味です。)

なお、証言者の医師名、発表論文、時期などが詳しく本には記されていますが、それは本を直接読まれることで確かめられますので、ここでは「証言� �容」だけを抜粋して引用しています。
どこの国の医師が何時どこに発表したかは間違いない事実として認められ、さらにこれらが医師の証言として認められるなら、後はその「証言内容」のみで判断出来るものですから、十分な資料となるものでしょう。

以下は序文から順次ひろって行くことにします。

なぜ誤った情報がそのまま永らえて伝え続けられたのかを解説しています。世界の歴史上、誤った情報が訂正されずに真実として伝えられる背景には時の権力者とのつながり、そしてそれから利益を生む経済的な背景などの理由が挙げられます。
この様なことは未だに世界のどこかで行なわれている現実ですが、ただ、そんな国家は独裁政治を行なっているところだろうと思うと、それも勘違いのようです。

ーー� �ーーーーーー以下本文よりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(中略)

 今日、そんなことはただ全体主義国家でのみ起こりうると信じている人々がいるとしたら、それは、たいへんな誤解である。この種のことは、我々のいわゆる自由民主諸国のさまざまな分野でいつでも起こっていることなのである。ただ違いがあるとすれば、異議申立て者に対する刑罰が死刑でないだけであり、経済的あるいはその他の制裁によって、同じように彼らの生存が脅かされていることには変わりはない。

2012年4月17日火曜日

第4回 人工光合成 : エコテク探訪 | ちょっと一息


− 第4回 −




佐山氏が開発した「光触媒・電解ハイブリッドシステム」を模した実験用電解セル。左側の容器に酸化タングステンと鉄3価イオンを入れ光を当てると、酸化・還元を繰り返しながら酸素と水素イオンを発生し、右側の容器で電気分解を行うと水素が発生する。

 水と二酸化炭素を材料に太陽光を使って酸素や水素、糖を作り出す光合成を人工的に再現できれば、エネルギー問題と二酸化炭素削減という人類の大きな課題が解決できる。この「人工光合成」はまさに夢の技術だ。産業技術総合研究所の佐山和弘氏は、その夢に一歩近づいた。

世界初の可視光による人工光合成の快挙

産業技術総合研究所
エネルギー技術研究部門 太陽光エネルギー変換グループ グループ長(理学博士)
佐山 和弘さん 

 地球上で自らエネルギーを生産しているのは植物だけである。その他の生物は植物によって生かされている。

 この偉大なる植物を支える精妙な仕組みが光合成だ。二酸化炭素と水というどこにでもある材料を使い、太陽光という無尽蔵なエネルギーを利用して酸素と水素、あるいはデンプンなどの糖を作り出す。もし、人類が「人工光合成」を実現できれば、我々を悩ませている多くの問題が解決に向かうだろう。

 20年以上にわたって人工光合成の研究を続けている産業技術総合研究所の佐山和弘博士はこう語る。

 「植物が何億年もかけて生み出してきた化石燃料をわれわれは勝手に掘り出して使い続け、もうなくなるのではないかとオタオタしています。子供や孫の世代にも必要なエネルギーを自分たちの世代で使い切ろうというのはあまりに無責任です。根本的にこの問題を解決するには太陽エネルギーの利用しかありません。人工光合成は日本発の技術として世界に貢献できます。エネルギー問題が克服できれば、多くの問題が解決できます」

 人工光合成はエネルギーを生み出すだけでなく、二酸化炭素の削減にも役立つ"救世主"となるかもしれない。

2012年4月16日月曜日

Aki And Ash’s Pet Animal Counselling » 行動セラピーとは


ペットの問題行動とは

  • 「飼い主さんがペットにして欲しくない行動」
  • 「人間界のマナーに反する行動」
  • 「将来的に飼い主さん・ご近所さんの生活に支障を与えかねない癖」

など、人間とペットが一緒に生きていく上での好ましくない行動の全般についてをさします。問題行動は飼い主さん・飼い主さんの家族にとって非常に大きな問題です。こうした深刻な問題行動のため、安楽死させられてしまうペット達も多くいます。

問題を解決しようという心構えさえあれば、カウンセラー米澤アキと共に問題の多くが回避できます。

  • 家や車の中の家具などにダメージを与える
  • 飼い主さんの留守中に家の中で暴れる・異物を飲みこんでしまう
  • 攻撃的な犬(他の犬に攻撃的など)
  • 家の中、あらゆる場所での猫のお漏らし
  • 自己抑制できていない・できないペット達

上記の例はよくあるお問い合わせの一部です。

『行動カウンセリングケースファイル』のページに良くあるお問い合わせについてまとめてありますのでご覧ください。

2012年4月14日土曜日

コラム「医針伝心」- 株式会社タウン通信


  • 土居治療院 院長 土居望
    TEL:042・475・9375  東久留米市本町1の3の19Kmビル5階
    ホームページ: http://www.doi-chiryouin.com/index.html

四十一、療術と自律神経

〈前回のつづき〉  現代の医学では自律神経失調症は治せません!

なぜならば、医学というのはどこまでも科学であって、常に数式による統計学 的真理を求めます。でも私たち人間は統計学で生きているわけではありません。 今、世界の療術に目を向けると、長い歴史のあるものならば必ずその中に優れた 長所を持っていること、そしてその大半は自律神経に働きかけるものだからです。

どの療術が一番優れているというものではなく、「療術に優劣なし」です。

それらの療術が互いに認め合い、力を合わせて病気に取り組んでいく。これが私の医療です。

それでは、自律神経失調症に、一般の人によく知られている療術の中から、効 果のあるもの、あるいはないものについて少し考えてみましょう。  深刺しの鍼治療、強圧の指圧・マッサージ、整体、カイロ、これらは一時的に よく効くように思われますが、交感神経の過緊張を緩和する作用がありませんか ら、効果は無効と考えられます。

井穴の刺絡療法、かっさ療法、人体背部の吸角療法は、人により有効です。軽 めの指圧・マッサージも有効です。イトオテルミー、古典的浅刺の鍼治療は、よ り有効性が高いでしょう。ただし、これらの療術も術者の経験と技量を考慮する 必要があると思います。

(2012年2月15日)

四十、療術と自律神経

現代医療は一定の検査をしてその所見から病名と治療方針が決まります。これ を「特定病因論」というそうですが、たとえば、自律神経障害ならば、検査に異 常が出てこない。本人は疲れやすい、体の異常なコリ、胸苦しさや、フラフラ感 など言い尽くせないような症状に悩んでいても、体自体に異常がないから「スト レスと上手に付き合ってください」と相手にされません。

でも、みんなそれが出来ないから苦しんでいるのです。鍼灸が効くと聞けば鍼 灸に通い、整体が効くと聞けば整体に通う。ところが不思議なことに、そこで良 くなる人もいれば、まったく効かない人も多い。それはなぜでしょうか。

自律神経は交感神経と副交感神経の二重支配を受けています。そして交感神経 の過緊張が続くと体にさまざまな症状をつくり出すことが知られています。つまり、交感神経の過緊張を緩和する作用が強い療術が最も効果的なわけです。

世界に数千以上あると言われる療術の中で、一般の人によく知られているいくつかの療術について、その有効性を検討してみましょう。

例えば疲労感や肩コリの多くは交感神経の過緊張によって生じますが、そのよ うな人が全身を強い力で指圧やマッサージを受けると、体が軽く楽になったと感じます。でも交感神経の過緊張は緩和されませんから、また元の状態に戻ってしまいます。つまり効果は一時的です。

鍼治療も、一般に行われている痛みやコリに作用する標治法という治療も効果 は同じです。では、どのような療術をどう使い分けるのが有効なのでしょうか。 《つづく》

(2012年1月18日)

三十九、心の力

新約聖書の中でイエスキリストが手を触れただけで多くの病人を治すという奇跡を行ったといいます。この手を触れて病気を治すという信仰的治療は世界中に数多く存在しています。

私はキリストの奇跡を信じる人間の一人です。クリスチャンであるならば当然「神の子」キリストの奇跡と考えるでしょうし、科学主義者ならばこれを暗示の一種と考えるでしょう。  

私の「信じる」という立場はこのどちらでもなく、このような奇跡と言われる行為を行いうる人間は、特殊な「神の子」または「超能力者」であるのか、あるいはごく普通の人間でも行いうるのか。行いうるならばその本質は何か、です。

2012年4月12日木曜日

ヘルパーT細胞


 ・MHCクラスII分子:α鎖(α1、α2)と、β鎖(β1、β2)で構成される。ヒトでは、HLA-D、DR、DP、DQ抗原が存在する。クラスII抗原分子は、限られた細胞表面に発現する:樹状細胞(皮膚ランゲルハンス細胞など)、単球・マクロファージ、B細胞、活性化T細胞(静止期のT細胞は、発現していない)、胸腺上皮細胞、精子など。クラスII抗原の先端部分には、抗原ペプチドと結合するための、溝(antigen binding groove:抗原結合窩、binding cleft)が存在する。 細菌は、エンドサイトーシスで細胞内に取り込まれて、リソソームで抗原ペプチドに分解され、MHCクラスII分子の溝に結合して、細胞表面に発現される。このようにして、MHCクラスII分子は、外来性蛋白の抗原ペプチド(精製ツベルクリンなど)を、polyproline type IIという引き延ばされた形で、MHCクラスII分子の溝に結合させ、CD4陽性ヘルパーT細胞に提示する。MHCクラスII分子を構成するアミノ酸残基が、MHC(HLA)の型によって、遺伝的に異なるため、MHC(HLA)の型によって、MHCクラスII分子の溝は、異なる。そのため、同じ抗原ペプチドであっても、MHCクラスII分子の溝への結合し易さは、MHC(HLA)の型によって、異なる。そのため、MHC(HLA)の型によって、抗原ペプチドに対する免疫応答の強度が、異なる。

 注2:CDとは、cluster of differentiationの略。T細胞などの免疫機構を形成する細胞の表面に存在する、機能的に重要な分子を分類するのに用いられる。CD抗原分子は、モノクローナル抗体で検査される。

2012年4月11日水曜日

まっ白シーズー・アンディのHappyDays In アメリカ | 201103


地震、未だ続いているようで心配しております。。。
昨日は私も両親に電話をし無事を確認し、日本の友人ともメールで無事を確認したのですが、その後は友人宅で
ずっとインターネットでリアルタイムの地震のニュースを見ていました。

未だに寒い中まだ建物に閉じ込められている方、家が流されて脱出できない方、一刻も早く救出されます
ように願っています。この遠くはなれた所から何もできないのがとてももどかしい気持ちです。

ニュースを見ていて思ったのが、誰も犬や猫を連れていないって事。
そんな余裕も無く避難された方も大勢いらっしゃると思いますが、やはり大事な家族です、置いていかざるを
得なかった方々のお気持ちを考えると本当に心が痛みます。。

そこでブロともMegさんにより、
ペット一時あずかり保護の情報を得たのでここでも書かせていただきます!

以下、滋賀の動物愛護エンジェルズさんより。

名称:「NPO法人 動物愛護団体 ANGELS」 滋賀シェルター
施設場所:滋賀県高島市今津町酒波1186-2
電話番号:TEL 0740-22-3000 FAX 0740-22-5544

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被災者の皆様に、お見舞い申し上げます。

2012年4月9日月曜日

人吉・球磨情報|人吉・球磨|焼酎といえば【高橋酒造株式会社】|名所・名物


熊本県八代市から鹿児島県隼人町を結ぶ"肥薩線"。人吉駅・大畑駅・矢岳駅に続くのが、肥薩線唯一の宮崎県内に位置する『真幸駅』だ。宮崎県で最初に出来た駅で、「真の幸せに入る」に通じるとして、入場券も人気がある(人吉駅で販売)。

ただ駅周辺は歴史的に度重なる災害に見舞われている。1945年には、次駅の吉松駅との間にある第二山の神トンネル内に列車が立ち往生した。戦時中肥薩線が唯一のルートだったことで、酷使による機関車の疲弊など複数の要因が重なった。

2012年4月8日日曜日

『たてまぶたの姫君(13枚)』 七つまみ著 - 作家でごはん!鍛練場


七つまみ著

 むかしむかし、と聞いてあなたが思い浮かべるよりもずっとむかし、大きな国の王様に「たてまぶた姫」と「よこまぶた姫」という、双子のお姫様がありました。二人はその名の通り、たった一つの部分を除いて瓜二つの顔をしていました。
 妹のよこまぶた姫が馬車に乗って城下に出れば、美しい姫をひとめ見ようと人々が押し寄せて、通りはいつもお祭りのような賑わいになりました。一方のたてまぶた姫が街を通れば、その顔のあまりの恐ろしさに人々は慌てて家に逃げ込み、窓をぴったり閉めてベッドの下でぶるぶる震えるばかりでした。
 姉君のたてまぶたがあまりに恐ろしいので、お后(きさき)様は心を塞いで床に臥し、お城の大臣たちまでが
「あんな姫君が生まれたのは、国が呪われている証拠にちがいない」
 とささやきあうようになりました。
 そんな有様ですから、姉君は自分の部屋から出ることもできず、楽しみといえば着るあてのないドレスに刺繍をするばかりの毎日です。困り果てた王様は、はやく娘たちに婿を取らせようと、周辺諸国の王子をお城に集めて晩餐会を開くことに決めました。

 パーティーの日を迎えると、お城の大広間は千人に及ぶ来賓で埋まりました。贅を尽くした料理と酒がふるまわれ、やがて宴もたけなわになったころ、いよいよ姉妹の登場です。広間の奥に垂れた繻子のとばりから、まずは妹のよこまぶた姫が現れると、千人の王子たちは我先に詰めかけて薔薇の花束を差し出し、お城の中はまるで戦場のような騒ぎになりました。
 続いて姉のたてまぶた姫が、美しい刺繍で飾ったドレスをまとって歩み出ると、姫の顔を見た王子たちはみな食べたものを噴水のように吐き散らかして気を失い、大広間は墓場のように静まり返りました。
 妹君はすっかり腹を立てて父王に訴えました。
「お姉様のせいでわたしまで世界中の笑い者よ。もうお婿さんになってくれる殿方なんて、だれもいないに決まっているわ」
 堪忍袋の緒が切れた王様は愛娘の言葉にうなずくと、テーブルの下にあった大きな青磁の壺をつかむなり、しくしくと泣いていた姉君の顔にがばりとかぶせてしまいました。
「おまえのようにおぞましい娘がわしの子であるものか。二度とこの壷を取るでないぞ」
 そして兵士らに命じて彼女を引き立て、一頭のやせたロバの背中にくくりつけてしまいました。
「これに乗って国を去り、世界の果てに消えてしまえ」

 首まですっぽりと壺をかぶった娘が、ロバの背に揺られてとぼとぼと城を出ると、沿道の人たちが口々にはやしたてました。
「壺かぶり姫が通るよ」
「顔を見たら地獄に落ちるよ」
 ロバは山を越え川を越え国境を越え、晩餐会に招かれた王子たちの国をいくつも越えて、どこまでもどこまでもまっすぐ進んでいきました。自慢のドレスはぼろきれ同然、食べ物が尽きても物乞いできる村は消え、すれちがう旅人の影は絶え、やがて道が果てしない砂漠の中に吸い込まれたころ、ついに娘はロバもろとも砂の上に倒れ伏してしまいました。
 壷を傾けて彼方を見れば、小さなオアシスが目の前ですが、歩くどころか這う力さえ残っていません。どれほど時が経ったでしょう。気が遠くなりかけた彼女の耳に、どこからか大勢の隊列が近づいてくる気配が聞こえてきました。しくしくと響くのはラクダの足が砂を踏む音、ちりちりと揺れるのは甲冑の擦れる音。やがて隊列はすぐそばでぴたりと止まり、頭上から若い男の声が届きました。娘のまったく知らない国の言葉でした。
 力強い腕に抱き起こされ、頭の壺を脱がされそうになった彼女は、最後の力を振り絞って男の手を払いのけました。
「わたしを哀れと思し召すなら、このまま世界の果てで死なせてください」
 すると若者の声は優しい笑いに変わり、娘の口元に細長い葦の茎が差し出されました。それを吸って皮袋の水を飲み干した娘は、たくましい腕に向かって言いました。
「ありがとう、優しいお方。……この世の果ても冥府の門も、わたしにはまだ遠いのですね」

 ロバと一緒に命を救われた娘は、隊列とともに砂漠を越え、さらにいくつもの山川を越えて、大きなお城に連れていかれました。廊下や階段は驚くほど長く、美しい璧玉が床に惜しげもなく敷き詰められているさまから、母国のそれに劣らぬほど立派な城であることは明らかでした。
 数ある部屋の一室で、娘は何人もの男女に囲まれてあれこれ問い質されましたが、言葉が分からなくては答えようもありません。途方にくれていると、女たちの手がぼろ服の裾に残っていた刺繍を興味深げに撫でました。これは自分が縫ったものだと娘が身振りで伝えると、周囲から驚きの声が上がりました。

 娘は刺繍の針子として城で働くようになりました。もともと大好きなことですから、仕事はどれも素晴らしい出来栄えです。気立てが良く物腰もたおやかな彼女はまたたくまに城じゅうの評判となり、やがて彼女は一介の下女にもかかわらず一部屋を与えられ、高貴な身分の者たちがじかに訪ねてくるようになりました。
 来訪の顔ぶれはほとんどが女性でしたが、一人だけ、身なりのよい若者が毎日のように娘の部屋にやってきては、軍服や礼服の刺繍を命じるだけでなく、珍しい糸や新しい図案紙を贈ってくれ、この国の言葉を熱心に教えてくれました。彼が砂漠で葦のストローを差し出してくれた命の恩人であることを、娘はもちろん気付いていました。

 ある日、若者は娘の手をとって、城の真ん中にある豪華な絨毯が敷かれた部屋に連れていきました。
「遠征先であなたを助けたときから思っていた。もしや異国の身分ある方ではないかと。どうか、わが父母の前で素顔を見せてはくれまいか」 
 思わず壷を押さえて身を固くする娘に、家来の叱責が飛びました。
「なにをしている。国王陛下ご夫妻の御前、皇太子閣下の命であるぞ」
 娘は覚えたばかりの言葉で訴えました。
「わたしはこの世でもっとも醜い顔をしております。とても皆様にお見せできるものではありません」
 そして自分が遠い国の王女だったこと、容貌のせいで国を追われた身であることを涙ながらに話しました。王子は驚き、異国の姫を下女として働かせた無礼をわびて、家来に申し付けました。
「姫君のお体を清め、最上のドレスを着せて差し上げろ」
 湯浴みの雫をぬぐって美しい衣装をまとった娘は、首の壺を除けばこの上なく美しいお姫様になりました。王子は彼女の手をとって両親の待つテーブルに導き、国中から取り寄せた珍味でもてなしました。皿には柄の長い銀のフォークが、杯には銀のストローが添えられて、優しい言葉と美味しい料理、そして濃厚なワインのおかげで、姫君は天国に昇ったような気持ちになりました。その夜、彼女は久しぶりに羽毛のベッドに身を沈めることができました。

 真夜中、姫がぐっすり眠ったのを見計らって、王子は彼女の部屋に忍び込みました。その素顔を確かめたいという気持ちが、どうしても抑えられなかったのです。
 そっと壺を脱がせた王子は、あっと声を上げました。醜いどころか、彼女の素顔のあまりの美しさに心を動かされたのです。その声に目を覚ました姫も驚きました。目の前にある若者の顔が、自分と同じたてまぶただったからです。見れば、部屋に駆けつけた王や后、そして家来たちも一人残らず同じまぶたなのでした。
 王子は姫の手をとって言いました。
「これほど美しい人をあざけるとは、あなたの故郷の方々はなんと奇妙なのだろう。ぜひこの国で、ずっとぼくと暮らしてほしい」

 こうして二人は結婚し、王子は国を継ぎました。王妃となった娘は夫に愛され、間もなく双子の男の子をもうけました。兄の「たてまぶたの君」は両親に似てとても美しい姿で生まれましたが、弟の「よこまぶたの君」は、取り上げた産婆も手伝いの侍女たちも一人残らず卒倒するほどの顔立ちでした。
 兄弟はやがて立派な若者になりました。兄君にはあちこちの国から「ぜひわが姫を」と結婚の申し出が寄せられるのに、弟君にはお城の下女すら気味悪がって近寄りません。父である国王さえ、下の息子の前では目を逸らし、深々とため息をつくのでした。
 すっかり気を塞いで部屋に閉じこもる愛息子に、母である王妃はあの壷を差し出して言いました。
「これをかぶり、わたしのロバを連れて旅に出なさい。この世の果てを目指してまっすぐ行けば、きっとあなたを迎えてくれる国があるでしょう」

 王子は母の言葉を信じて城を出ました。ロバはすっかり年老いていましたが、命令どおりにひたすらまっすぐ、ぽくりぽくりと歩んでいきます。そんな彼らに向かって、沿道の人々ははやしたてました。
「壺かぶり殿が通るよ」
「顔を見たら呪われるよ」
 若者は壺の中で唇を噛みながら、ロバに導かれるままいくつもの山を越え、川を越え、どこまでもどこまでも旅を続けました。そしてついに大きな砂漠の真ん中にさしかかったとき、ロバはぴたりと足を止めました。
「どうした、進め」
 手綱を引いても尻を叩いても、ロバは一歩も動きません。いぶかしんだ若者がそっと壷を脱いであたりをうかがうと、目の前にまったく同じ壷をかぶった娘が、息も絶え絶えの姿で倒れているのでした。
 若者は慌てて娘を助け起こし、携えていた葦のストローで水を飲ませてやりました。
「ここにいるのはぼくとあなたの二人だけ。そんな壷はお脱ぎなさい」
 若者が壷に手をかけると、娘は必死にあらがって叫びました。
「お願いです、わたしを哀れと思うなら、このまま世界の果てで死なせてください」
 それはかつて母である王妃が教えてくれた、遠い異国の言葉でした。若者はおもむろに自分の壷をつかんで大きく振り上げ、娘の壷に叩きつけました。二つの壷は粉々に砕け、太陽の下に露わになった娘の素顔を見た若者は、思わず息を呑みました。相手の娘もたてまぶたを大きく開いて彼を仰ぎ、大粒の涙を浮かべました。
「なんとひどい仕打ちでしょう。あなたもやはり、わたしの顔を見て驚くのですね」
 若者は娘を抱きしめました。
「驚いたのは、あなたがとても美しかったから。ぼくの母にそっくりだ」
 若者は娘の手をとって立ち上がらせ、ロバの背中に乗せました。
「さあ行こう、近くにオアシスがあるはずだ。心配ない、ぼくらは世界の果てからやってきて、世界の真ん中で出会ったんだ。この地で幸せを築こうよ」

 こうして二人は結ばれました。その子孫たちが砂漠に作った国は、小さいながらいまも幸せに栄え続けているといわれています。
 わたしのお話はこれでおしまい。その国がどこにあるのか誰も知らないけれど、あなたは勇気を捨てずにお行きなさい。くじけそうになった時のために、このお守りを贈りましょう。古くさいぼろ布ではあるけれど、美しい刺繍が入っているのがお分かりかしら?
 でも、これだけは忘れないで。幸せの国を見つけるまでは、そのヴェールをけっして脱いではいけませんよ。

【了】

『たてまぶたの姫君(13枚)』 ©七つまみ

執筆の狙い

 こんにちは、童話好きの者です。
 まぶたがたてになってる人がいたら怖いだろうなあと妄想を広げていったら、意外とほのぼのした恋愛ファンタジーになりました。
 展開そのものは童話や民話によくあるパターンだと自覚しているので、ラストは多少工夫したつもりです。一部、意図的にセンテンスを長めにした箇所が、読みやすいかどうかちょっと不安です。
 某様のテンプレでいうと、「10 ユーモア・ウィット・ギャグ」は少し意識しました。
 その他なんでも、ご感想ご批評よろしくお願いいたします。

02-26T23:13

七つまみ

125.192.42.151

感想と意見

清國ゑま

こんばんは。

童話ということで読んでみたら最後まですらっと読めて、感想批評なんでも、ということなので、拙い感想を残しておきます。

一読ではラスト周辺の関係性が分からなかったです。が、これは純粋に私の読解力が低いせいだと思われますのでご安心ください。展開に既存にない捻りを持たせようと試みるのは簡単なようで難しいんですよね。それが成功するか否かを含めて。御作に関しては、文章も澱みがないし、個人的には面白かったと思います。

ただ、一つ痛烈に思ったことは、息子も同じロバかよ! ということです。しかも当時から痩せてるのに。+老衰状態なんて……

それでは。

02-27T00:10

180.45.76.155

2012年4月6日金曜日

ヤマイヌ・「犬神、戌神、犬神人」


犬神 イヌガミ
「大神・おおかみ」とまったくよく似た「犬神・いぬがみ」は、神使いを自称する狼にとって大きな汚点です。その意味するところは「神」という名に相応しくありません。
犬神は歴史も古く、江戸時代、1675年刊の本にすでに「犬神」がいます。
田舎にある犬神と云事は、其人先代に犬を生ながら土中に埋て咒を誦してをけば、其人子孫まで人をにくきと思ふと、その犬の念その人につき煩ふなり。それをしりてわび言をして犬を祭れば忽愈。くちなはも右のごとくにす、とうしんといふ。田舎西国辺にては今もある事なり。(下之二)(P.118)
「遠碧軒記」黒川道祐著『日本随筆大成一期10』(吉川弘文刊1975)
「犬神」は生きた犬を土の中に埋めて呪いを修すると出来上がりで、「犬神使い」から憎まれると子孫にまで災いが及び、お詫びをすれば忽(たちま)ち愈り、また蛇(くちなわ)が成った「とうしん」も「犬神」の仲間、というような意味でしょうか。
西国のどのあたりで盛んだったのか、橘南谿(1753−1805)がかなり詳しく述べています。
日本西国辺に犬神といふ事ありて、民間に是を行ふて人を害する事多し。周防の上の関、伊豫の大津、薩摩の桜島等最多し。・・・又四国辺境には蛇神といふ事ありぞ。是も犬神に類せし事といふ。(P.253、254)
「黄華堂医話」橘南谿著『続日本随筆大成10』(吉川弘文館1980)
「犬神」は九州、山陽をはじめ四国にその伝承があり、橘南谿も「蛇神」、つまり「とうしん」を犬神の仲間とみています。「犬神」には「蛇神」以外にまだまだ多くの仲間がいたようで、小松和彦氏は、かつて十二支の動物がいたが、今は犬神を含め三種類の動物だけが生き残っていると考えています。
いざなぎ大神の笈の中に外法が十二匹いた。これは古代陰陽師が「式神」を十二神将と考えたように、ここにも「十二」の数の重視が見られ、おそらくかつてのいざなぎ流では十二支の動物を想定していたのであろう。だが、実際に浸透しているのは、犬神(これが圧倒的に多い)、猿神、長縄である。(P.379)
「いざなぎの祭文と山の神の祭文」小松和彦著『山岳宗教史研究叢書15』(名著出版1981)
生き残ったのは、犬と猿と長縄(ながなわ)の三種です。
ここに書かれている「いざなぎ流」とは、高知県香美郡物部(ものべ)村に伝わる民俗宗教のことで、「犬神作り」の呪法は、もともと式神を使役する陰陽道に由来する「いざなぎ流」が伝えてきたとされています。また、この物部村はかつて熊野社の荘園でしたから熊野修験との関係もふかく、この地方には熊野権現も数多く祀られています。
高知県の熊野権現は吉野川上流の長岡郡と物部川上流の香美郡に数多く分布している。なお香美郡は中世期の熊野社領大忍(おおさと)村にあたる・・・(P.

2012年4月5日木曜日

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2012年4月2日月曜日

ジュルのしっぽ−猫日記−


今月中には動物愛護管理法の改正案が、
各党の部会でまとめられるといわれています。
あとは、わたし達は見守ることしかできません。

そこで、最後に政界を代表する議員さんに託したいと思います。

民主党 城島光力議員 に、最後のメッセージを送ります。

城島光力議員は、東京大学農学部獣医学科を卒業され、
動物愛護管理法を初めて改正した1999年当時から、
長年に渡り動物愛護に尽力されてきた議員さんです。

先日まとめた政界と業界関係図を見ても明らかな通り、
全国ペット協会、日本獣医師会をはじめとしたペット業界に対しても、
政界を代表する存在であり、動物愛護界での影響力が大きい方です。

< p>今回の改正でも、民主党の3つの議連のひとつ、
「犬・猫等の殺処分を禁止する議員連盟」会長として、
時間をかけて改正に取り組まれてきました。

ただ残念ながら、城島議員の8週齢規制に対する見解が、
民主党の主要関係者の中で唯一、最後まで確認することができませんでした。
おそらく国対委員長になられ、ご多忙だったこととお察しします。

「犬・猫等の殺処分を禁止する議員連盟」としては、
「8週齢以下の販売禁止」と表明されています。
その内容が「引き離し」ではなく、「販売」としている点について、
事務局長の生方幸夫議員が「"私は"引き離しだと考えています」とお答えくださいました。

一抹の不安がある中で、信頼できる筋から大変気になる話も聞きましたが� �
それはわたしが直接聞いたわけでも、ご本人に確認したことでもないので
忘れることにしました。

ただ、これまでのような熱心な動物愛護家や団体だけではなく、
今回のように多くの国民の注目が集まる中では、注目が高まるに従い、
どうしても様々な憶測や疑念も飛び交ってしまいます。

重要なお立場であるが故に、これまでの経歴もよく知られています。
すでに公になっていることなので、事実だけに絞って列記します。

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●城島光力議員とジャパンケネルクラブ理事長・永村武美氏の深い交友関係

偽装牛肉事件を起こした食肉業者ハンナングループを、
パーティー券の購入先を探していた城島光力議員に紹介したのが、
当� �、農水省畜産部長であった現ジャパンケネルクラブ理事長・永村武美氏。
その後、永村氏は農水省を辞任。
農水省認可の社団法人ジャパンケネルクラブに天下りしました。
また、両人とも東京大学獣医学科卒。1学年違いということもありお知り合いです。

●社団法人ジャパンケネルクラブは8週齢規制で影響を受けるブリーダーが加盟する団体。

社団法人ジャパンケネルクラブは、純血種の犬の血統証を発行する法人で、ブリーダーが加盟。
当初から8週齢規制の影響によって、コスト、手間が最もかかるのはブリーダーと言われ、
前回改正時から一貫して、規制に反対を表明しています。

●永村武美氏は環境省の委員会等で8週齢規制に反対。

永村武美氏は、動物愛� ��管理法改正を検討してきた環境省の中央環境審議会動物部会の
審議会委員及び改正の検討小委員会の委員も務めています。
環境省の動物愛護管理のあり方検討小委員会(第10回)において、
「私は8週齢ときちんと書くことには賛成しかねる立場でございます」と発言。
また、民主党の動物愛護管理法の改正を検討する議員連盟(第3回勉強会)でも
8週齢規制に反対の講演を行い、国会議員にアピールしています。

※規制される側の業界関係者が、改正の検討会議に出席することは必要とされています。
 規制する側だけでの検討は、民主主義国家として認められません。
 ただし、国家公務員倫理法違反疑惑等の問題があった元官僚を委員にしてよいかは別ですが。

● 城島光力議員は、犬・猫等の殺処分を禁止する議員連盟会長。

民主党の動物愛護法改正を検討する議連のひとつ。
事務局長は、修正協議を行う衆議院環境委員会委員長の生方幸夫議員。

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